【売却体験談】マンションが売れないと精神的にきつくなってくる

 

【プロフィール】

<年齢> 50代
<性別> 男性
<家族構成> 妻と2人
<売却理由> 通勤に便利な物件に買い換え
<売却したマンション> 2LDK

 

 

【目次】
1.売却したマンションについて
2.都内に購入可能なマンションを見つける
3.マンション売却へ~査定~買い取りを勧められる
4.無理を言って、マンションを売り出す
5.やはりマンションが売れない
6.買い取りを頼む
7.まとめ

1.売却したマンションについて

私は50代の男性です。私がマンションを売却したときの体験をお話しします。今回売却したマンションは2LDKで、バブルの終わり頃に購入したものでした。バブルの終わり頃といっても、まだバブルが続いている時期で、都内のマンションは高騰し、その価格はピークに達した頃でした。当時、私は妻と結婚したばかりでしたが、早くマンションを購入しようと思っていました。

都心から離れたマンションを購入

マンションの価格はまだまだ上昇していたので、これ以上値上がりしない間に購入したいと思っていたのです。ただ、都内のマンションは高額すぎて買えません。とりあえず、都心から離れたマンションを購入し、いずれ購入したマンションの価格が上がれば売却し、都内のマンションに移り住もうと考えていました。そんな考えで購入したマンションは、電車で都心から約2時間かかる場所でした。そんな場所でも、購入したマンションの周りには、同じくらいの時期に建ったマンションがいくつかありました。都心から2時間かかる場所だけあって、マンションの周りには畑や綠がたくさん残っており、時間がゆったりと過ぎるような場所で、土日はマンションでゆっくりと休養できました。一方で、毎日2時間の通勤はさすがに大変でした。朝は早く、夜は遅い帰宅で、毎日くたくたになりました。しかしそんな通勤も半年ほど経つ頃にはすっかりなれて、通勤電車の中でラジオを聞いたりして過ごすようになり、2時間の通勤もさほど苦痛ではなくなりました。

予定外のバブル崩壊でマンション価格が下落

しかし、予定外だったのは、バブルの崩壊でした。購入したマンションの価値が下がり、マンションの価格が上がったら都内のマンションに住み替えるという私の計画はあっけなく頓挫し、住宅ローンの支払いに追われるだけで、都内に引っ越すことはあきらめざるを得ませんでした。

2.都内に買い替え可能なマンションを見つける

その後、都内に引っ越すことをあきらめていたのですが、1年ほど前、通勤途中に新築マンション分譲中の看板を見つけました。職場から30分くらいの距離です。価格が気になりました。もしそのマンションを購入できたら、通勤時間が2時間から30分になります。私は、電車を途中で降りて新築マンションの看板目指して歩いてみました。すると、その途中にそのマンションのモデルルームがありました。上層階は部屋も広く価格も高いのですが、下層階なら今住んでいるマンションとほぼ同じ広さの2LDKがあり、今住んでいるマンションを売却すれば、購入できそうな価格です。私はパンフレットを一通りもらって、急いで帰宅しました。

買い替えを決断

私は帰宅してすぐ、妻に今日見つけたマンションのことを話しました。新しいマンションのパンフレットを見た妻は、是非モデルルームを見たいと、乗り気でした。私たちは、次の休みの日に、モデルルームを2人で見に行き、マンションを買い換えることを決めました。

 

参考:「買い替え」の際のマンション売却は計画的に行う必要がある

3.マンション売却へ~査定~買い取りを勧められる

私たちは早速、マンションを売却するために、不動産会社を探しました。といっても、知り合いの不動産会社もなければ、住んでいるマンションの近所にも不動産会社はありません。仕方が無いのでインターネットで不動産会社を探すことにしました。インターネットで、同じ沿線で、できるだけ近くの駅にある不動産会社を探し、査定を頼みました。すると、意外な答えが返ってきました。そこの地域のマンションは需要がほとんどない、2LDKだとなおさら需要が無い、買い取りを勧めるというものでした。買い取りを勧めるというのもショックでしたが、買い取り金額の低さにもショックでした。買い取り金額があまりに低いので、住宅ローンが残ってしまいます。

参考:不動産を売る時は仲介が主役?なぜ買取は一般的なイメージがない?

 

査定内容に満足がいかず、複数社で査定をお願いする

1社目の査定があまりにも残念な内容だったので、他に2社査定を頼みました。しかし、ほぼ同じ返事でした。バブルの頃に建ったマンションで、都心から遠い、築年数も結構経っている、近隣に同じような条件のマンションがいくつもある、だから、売り出しても簡単には売れない、買い取りを勧めるというもので、買い取り価格はやはり低く、満足出来るものではありませんでした。

参考:マンション買取の査定は複数の業者に依頼をする方が良い

4.無理を言って、マンションを売り出す

私たちは悩みました。3つの不動産会社に査定を頼んで、ほぼ同じ返事なのだから不動産会社が言うように買い取りに出すしかないのだろうか、それとも、売りに出してみたらもしかして、もっと高い金額で売れるのではないだろうか。そのとき、私たちは新しいマンションの入居までに時間があることを思い出しました。まだ時間があるので、私たちの思う金額で売りに出してみようということになりました。査定をしてもらった不動産会社のうち、一番高い買い取り価格を提示した不動産会社を訪ね、無理を言って私たちの思う金額で、マンションを売りに出してもらう事ができました。

5.やはりマンションが売れない

無理を言ってマンションを売り出してみたものの、やはり売れる気配がありません。反響もほとんど無いようで、マンションが売れないまま1ヶ月が過ぎました。妻は買い取りを頼んだらと言っていましたが、もしかしたら売れるかもしれないと、もうしばらく我慢してみることにしました。

なかなか内見の希望がない

それからしばらくして、内見の希望がありました。私たちは、マンションが少しでもよく見えるようにと部屋を片付け、水回りを掃除し、当日は窓を開けて、部屋の空気を入れ換えて、内見の人を出迎える用意をしていました。ところが、当日になって、内見はキャンセルになってしまいました。マンションを売り出してから、やっと現れた内見希望者だったので、これには、夫婦2人がっかりし、落ち込んでしまいました。

価格を下げるも買い手がつかない

やはりマンションの価格が高いのだろうか、やはり都心から遠いから需要が無いのだろうか、バブルの頃に建ったマンションですから、築年数も新しくはありません。都心から遠い立地の2LDKという間取りはファミリー向けとしては微妙なのかもしれません。バブルの頃ならともかく、都心へ通勤時間2時間というのも、都心へ通勤する人は買ってくれないかもしれません。考えると、マンションのマイナス面ばかりが頭に浮かびます。私たちは、マンションの価格を少し下げることにしました。しかし、マンションは売れないまま、2ヶ月が経ち、3ヶ月が経ちました。

 

参考:売却が難しいマンションとはどんなマンションなのか?

6.買い取りを頼む

3ヶ月が経ってもマンションは売れません。新しいマンションの入居日も近づいてきてしまいました。新しいマンションを購入するためにも、古いマンションをこのまま残しておくわけにはいきません。しかたがないので、不動産会社に買い取ってもらう事にしました。買い取り価格は安く、マンションのローンが残り、貯蓄を切り崩して精算し抵当権を消して、ドタバタしながら私たち夫婦は新しいマンションに移りました。

7.まとめ

今回のマンション売却では、不動産会社から需要が無いから簡単には売れないと言われたにもかかわらず、もしかしたら売れるのではないかと、不動産会社に無理を言って、マンションを売りに出しました。しかし、売れなかったという事実からすると、不動産会社が言うとおり、需要が無かったのかもしれません。考えてみれば、都心から遠く、築年数が経っており、近隣には似たような物件がいくつかあったわけですから、簡単に売れるはずがなかったように思われます。不動産会社に無理を言って売りに出しましたが、悪あがきしただけのことのように思います。新しいマンションの入居直前まで売りに出して、結局ドタバタして買い取ってもらうより、初めから不動産会社の言うことに耳を傾け、マンションを買い取ってもらっていれば、マンション売却は精神的にもっと楽なものだったと思います。

 

注:こちらの売却体験談はスマート買取の体験談ではなく、マンション売買のご経験者にお伺いした内容です。

 

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