【売却体験談】居住中でのマンション売却は大変なことが多い

私は40代の主婦です。私たち夫婦がマンションを売却したときのお話をします。

子供の成長をきっかけに広い物件へ買い替えを決める

私たちが住んでいたのは京王線の駅に近い2LDKのマンションです。主人は都内の会社に勤めるサラリーマンです。主人との間には男の子と女の子、2人の子供を授かり、このマンションで子供を育てました。マンションは駅に近いこともあり、生活しやすく、スーパーや病院も比較的近くにありました。子供は、小学校は公立に通わせたので、ランドセルを背負って毎日歩いて通学していました。中学になってからは、私立に通わせたため電車通学になりました。子供には少し大変だろうとは思いましたが、将来のためだからと子供には言い聞かせました。幸い2人の子供は大きな病気をすることも無く、元気に育ってくれています。長男は、数学と理科が好きで将来は宇宙飛行士になりたいと言っています。長女は演劇部で、将来は女優さんになりたいと言っています。私にとっては、画に描いたような幸せな家庭です。しかし、そんな子供たちも成長にともなって、それぞれ自分の部屋が欲しい年頃になってきました。ましてや、男の子と女の子ですから、自分の部屋が欲しいのも当然です。私たち夫婦は相談して、2LDKのマンションを、もっと広いマンションに買い換えることにしました。

 

参考:「買い替え」の際のマンション売却は計画的に行う必要がある

初めてのマンション売却

マンションを購入したことはありますが、売却するのは初めての経験です。何をどうすればよいか手探りでの売却でした。何も分からない私たちは、とりあえず、不動産会社の査定をお願いすることにしました。しかし、査定をお願いするにも、どこに頼んだらよいのかわかりません。そんなとき、タイミングよく、新聞に不動産会社の折り込みチラシが入っていました。私たちはさっそく、その不動産会社に電話し、査定を頼むことにしました。2日後に、不動産会社からAさんという担当の営業マンがやってきました。不動産会社の人というと、ちょっと強面の人を想像していたのですが、Aさんは笑顔の絶えない、朗らかそうな人で、私たちは少しほっとしました。Aさんは部屋の中を見て回った後、マンション購入時の図面とか契約書はありますかと聞いてきました。私たちは準備していた書類を取り出し、Aさんに見てもらいました。

 

参考:マンションの売却(買取)を依頼した場合の流れを理解しよう

査定を初体験

査定というと、電卓をたたいたり、色々計算したりするのかと思っていましたが、Aさんは電卓を取り出すこともなく、私たちのマンションの査定額を提示しました。あまりにあっけなく査定額が出たので、私たちはちょっとあっけにとられていました。「査定って意外と簡単なんですね。」とAさんに言うと、Aさんは「中古マンションの価格というのは、細かい広さとかはあまり関係ないんです。近隣のマンションの相場とか、駅に近いかとか、周りの環境とか、立地とかでほぼ決まるんですよ。マンションの間取り、築年数が、査定の一番の要素ですけどね。」と、笑顔で答えてくれました。Aさんが出した査定額が高いのか安いのか、正直私たちには分かりませんでした。マンションを売るというのは初めてのことでもあるので、他の不動産会社にも査定をお願いしてみることにしました。

 

参考:マンションを売却したいと思ったら、まずは査定。その方法とポイントを押さえる

別の不動産会社にも査定を依頼

次に査定を頼んだのは、インターネットで見つけた3つ隣の駅の不動産会社でした。こんどは、ちょっと強面風の50代くらいの男性がやってきました。今度の人は、査定額を出すのに一生懸命、電卓をたたいていました。査定額は、Aさんが出した査定額とほとんど同じでした。私たちはこれくらいが相場なのかなと思いました。あまりいろいろなところに査定を頼んでも、売却の契約を断るのが大変なので、査定はここまでにして、印象のよかったAさんの会社に売却を頼むことにしました。

 

参考:マンション買取の査定は複数の業者に依頼をする方が良い

売り出しをスタート

私たちのマンションは、Aさんの会社に頼んで売り出すことになりましたが、マンションを売却するというのは初めてなので、Aさんにいろいろ教わりながらのマンション売り出しでした。Aさんから、「マンションを見たいという人が現れたら、その人を連れて実際に部屋を拝見に来ますので、そのつもりでいて下さいね。」と言われ、私たちはマンションの中を出来るだけ片付け、よその人が見に来てもいいように準備し、子供たちにも部屋を片付けさせました。

 

参考:マンションの売却を成功するために行う内覧時のコツとポイント

購入検討者の内見が入りだす

1人目の内見の人は、1週間もしないうちにマンションを見にやってきました。40~50くらいの女性で、とても良くしゃべる人でした。Aさんの会社の別の営業マンが連れてきたのですが、マンションに来るなり、「トイレ貸して、トイレ、トイレどこ?」とトイレにかけ込んでいきました。私たちは、初めての内見の人ということで緊張して待っていたのですが、あっけにとられてしまいました。その女性は、その後もマンションの中を我が物顔で歩き回り、私たちに一言も無くクローゼットを開け、ノックもしないで子供部屋のドアをあけ、子供の存在を無視するかのごとく、子供部屋のなかをじろじろと見て歩き回り、そして帰って行きました。私たちは、女性の行動に唖然とし、内見というものはこういうものかとおもい、今後もこういう人が私たちの生活しているマンションにやってくるのかと思うと、憂鬱な気分になってしまいました。

 

数日後、2人目の内見者がやってきました。今度の人は50代後半の女性でした。最初の女性のようにいきなりトイレを使ったりすることは無かったものの、部屋の中をじろじろと見回し、特に水回りは穴が開くほど見ていました。内見があるからと、水回りは掃除をしたつもりでしたが、何か気になることがあったのでしょうか、よく分かりませんが、正直あまりいい気分ではありませんでした。その女性も子供部屋の様子が気になったのか、子供部屋のなかをじろじろ見回し、クローゼットの中を長い時間見ていました。2人内見があったのですが、私は、内見が嫌になりました。私はAさんに電話し、事情を話し、内見とはそういうものかと訊いてみました。Aさんは「いきなりトイレとかはちょっとマナーがないと思うけれど、内見する人も高い買い物をするわけですから、マンションをじっくりと見たいと思うのは仕方がない部分もあります。内見する人もそんな人ばかりでは無いですから。」とのこと。どうやら、居住したままマンションを売却するなら、内見というものは我慢しなくてはならない様子。しかし、このままでは精神的に持ちません。主人と相談して、一時売り出しをやめ、賃貸に引っ越すことにしました。お金はちょっと余分にかかりますが、私はよその人が家の中を見て回る内見に耐えられなかったので、やむを得ないことでした。

マンションを引き払っての売り出し再スタート

私たちは一時的に賃貸に移り、マンションの中は空っぽになりました。鍵も不動産会社に預け、何も無いマンションを内見してもらう事になりました。私は、肩の荷が下りたようにとても楽な気分でした。その後、何人かが内見し、2週間ほどでマンションは売れることになりました。

マンション売却を経験して感じたこと

今回マンションを売却するにあたって、内見で嫌な思いをしました。もちろん内見する方が嫌な方ばかりではないでしょうし、高い買い物をするわけですから、これから買おうかというマンションを隅々までじっくり見たいのは当然だと思います。しかし私は、見ず知らずの人が、私たちが生活しているマンションの中をじろじろと見て回るのに耐えられませんでした。マンションを売却するというのは、初めてのことだったので私の過剰反応だったのかもしれませんが、アパートに引っ越してほっとしたのも事実です。こんな思いをするのなら、初めから賃貸に移って、マンションを引き払ってから売りに出せば良かったと思っています。

 

 

注:こちらの売却体験談はスマート買取の体験談ではなく、マンション売買のご経験者にお伺いした内容です。

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