【売却体験談】内覧前にしっかり準備することがマンションの早期売却につながる
私は40代の主婦です。2LDKのマンションを売却したときの体験をお話しします。
子供部屋を作りたい思いから買い換えを決断
15年ほど前、夫と結婚したときに、2LDKのマンションを購入しました。8階建てのマンションの最上階の角部屋でした。リビングが南西向きで、とても明るく開放感のある部屋でした。夫との間には2人の子供を授かり、このマンションで育てました。マンションの近くには小さな子供が遊べる公園が有り、子供が小さかった頃は毎日のように子供を連れて遊びに行きました。商店街も近く、毎日の買い物をするのにとても便利なマンションでした。
小さかった子供も大きくなり、上の子は中学生、下の子ももうすぐ中学生になります。上の子も、下の子もサッカーが大好きで、地域にあるサッカークラブに所属しています。毎日のようにサッカーの練習に通い、ドロドロになって帰ってきます。休みの日には他の地域のサッカーチームと試合があります。私は毎週のように子供のお弁当を作り、ビデオカメラをもって、子供のサッカーの試合の応援に行っていました。そんなサッカー三昧の生活をしている子供たちも、これから受験です。落ち着いて受験勉強が出来るよう、子供たちにそれぞれの部屋をもたせてやりたいと思い、マンションの買い換えを決めました。
参考:「買い替え」の際のマンション売却は計画的に行う必要がある
売却へ向け準備を進める
新しく買い換えるマンションの候補は、2、3有りました。今のマンションからそう遠くない所で、中古ですが3LDKのマンションです。新しいマンションを購入して、それから住んでいるマンションを売りに出せば、引っ越しはスムーズなのですが、マンションを先に売却しないと、新しいマンションのローンを組むのが難しく、マンションが売れるまでしばらく賃貸を借りることにしました。マンションを売却するにも、マンションを空っぽにした方がいいと聞いたことも有り、すこし余分な費用がかかりますが、賃貸を借り、住んでいたマンションを空っぽにしました。6月のことでした。
マンションの査定をネットで依頼
マンションを売るのは初めてのことですが、インターネットで色々調べながら、とりあえずマンションの査定をしてもらうことにしました。インターネットで一括査定というのを申し込み、だいたいの相場が分かったところで、査定額が高かった不動産会社に実際にマンションを見てもらっての査定をお願いしました。
不動産会社からやってきたのは、背の高い比較的若い営業マンでした。査定の時には、もう部屋には荷物が残っていなかったので、査定も簡単に済みました。正式な査定額は2日後になるということで、2日後、背の高い営業マンがもう一度訪ねてきました。査定額はインターネットで調べた相場よりもちょっとだけ高い金額で、その不動産会社にマンションの売却をお願いすることにしました。不動産会社の説明では、相場より少し高い査定額はマンションの最上階、角部屋ということと、リビングが南西向きで日当たりがよく開放感があるからということでした。
参考:マンションを売却したいと思ったら、まずは査定。その方法とポイントを押さえる
マンションの売り出しを開始
こうして、長年住んだマンションを売りに出したのですが、すぐには売れませんでした。マンションの鍵も渡して、不動産会社に全てお願いしていたので、顔を合わせる事はありませんでしたが、マンションを実際に見たいという人も何組か有り、部屋の中を見たようです。
マンションを売りに出してそろそろ1ヶ月です。相場より少しだけ高いのが売れない原因なのかなと思ったりしました。
売り出しから2ヶ月、ハウスクリーニングとクロス張り替え
そして、マンションは売れないまま2ヶ月が経ってしまいました。相場より少し高い価格ですが、マンション最上階、リビングが南西向きということを考えれば、妥当な価格のような気もします。売れない理由が私には全く分かりませんでした。インターネットで色々調べてみたところ、水回りが汚いと売れないという記事を見つけました。マンションから荷物を運び出した後に、きれいに掃除したつもりですが、ハウスクリーニングをする会社を不動産会社に紹介してもらいました。ハウスクリーニングをするのと同時に部屋のクロスも全部張り替えました。部屋は見違えるほどスッキリと綺麗になりました。綺麗になった部屋を見て、これで売れるだろうと私はわくわくしていました。
参考:マンションの売却を成功するために行う内覧時のコツとポイント
売れない原因は別にあった
ハウスクリーニングをし、クロスも張り替えたのに、しばらくしてもマンションは売れませんでした。どうして売れないのか不思議でたまりません。内見する人がいるのに売れないということは、やはり何か問題があるのかもしれないと思い、不動産会社に頼んで、内見の際に立ち会ってみることにしました。それからすぐに内見の予定があると不動産会社から連絡がありました。
内見の予定は8月の土曜日、午後遅めの時間でした。マンションの鍵を不動産会社に預けていたので、内見の予定時間の10分前にマンションの前に行って、不動産会社の人と内見する人が来るのを待ちました。不動産会社の人と内見する人は他の物件も見てきたようで、予定時間より少し遅れてきました。内見する人とちょっとした挨拶をしている間に、不動産会社の人がマンションの鍵を開けました。内見する人の後について、私もマンションに入りました。あ、暑い。マンションの中がサウナのように暑いのです。8月の午後遅めの時間、南西向きのリビングの大きな窓からは強い日差しが差し込み、マンションの中がサウナのように暑くなっていたのです。
不動産会社の人が、ちょっと暑いですねと言いながら、リビングの窓を開けましたが、マンション内にこもった熱気は全く逃げません。内見の人は、部屋をざっと見て、これはたまらんといった表情で、そそくさとマンションから出ていきました。売りであるはずの最上階、角部屋、南西向きのリビングが、マンションを熱し、内見どころではなかったのです。不動産会社の人に後から聞くと、内見はこれまで午後が多かったとのこと。どの内見者も、この熱気の中でマンションを内見したのでは、ゆっくり見ようという気にならなかっただろうと思いました。
対策後すぐに売却完了
マンションが売れない原因はこれだったのかと、対策を考えました。不動産会社に渡してあるマンションの鍵を返してもらい、内見があるというときには不動産会社から事前に連絡をもらい、内見の予定の30分前にマンションに行き、エアコンを入れて内見する人を待つことにしました。結果はすぐに出ました。内見に来た人はゆっくりと部屋を見てくれるようになりました。そして、すぐに購入希望者が現れ、マンションは売れることになりました。
マンションの売却を体験して感じたこと
今回のマンション売却では、セールスポイントだったはずの、最上階、角部屋、南西向きのリビングが、まさか売れない原因だったとは思いもしませんでした。考えてみれば、最上階の角部屋で夏場はたしかに暑くなる部屋でした。住んでいたときはカーテンがあったり、エアコンを入れたりしていたのでそれほど気にすることも無く、日当たりがよく開放的なリビングだと思っていました。カーテンが無く、エアコンも入っていないとあれほど暑くなるとは正直驚きました。あの暑さの中では、ゆっくり内見する人はいなかったでしょう。しかし、売れなかった理由が分かったので、30分前にマンションへ行きエアコンを入れることで対応することができました。そのことに、もう少し早く気づいていれば、もっとスムーズにマンションを売却できただろうと思うと、ちょっと残念です。
注:こちらの売却体験談はスマート買取の体験談ではなく、マンション売買のご経験者にお伺いした内容です。
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