【売却体験談】同じマンション内に別の売却物件があり、売却活動は苦戦

私は50代男性です。今回は、私が築20年のマンションを売却したときの体験をお話しします。

マンションを売ることにした理由

私たち家族が住んでいたのは、築20年、総世帯150戸の大規模なマンションでした。新築の時に30年のローンで購入したマンションで、2LDKと標準的な間取りですが、2人の息子が大きくなってマンションが手狭になってきていました。息子は中学生と小学校高学年。親元から出ていくまではまだしばらく時間があり、子供たちにそれぞれ自分の部屋を持たせてやりたいと思っていました。子供たちが家を出て行ってしまえば、2LDKの住まいに不満はないのですが、それまで子供たちに狭いマンションで我慢させるのも可愛そうで、3LDKか4LDKくらいのマンションに移りたいと思い、マンションの買い換えを検討することになりました。子供たちの通う学校は、出来ればそのままがいいという家族の希望で、同じ学区内の近隣で新しいマンションを探すことにし、住んでいるマンションは売却することにしました。

住み替え候補を見つけ、今のマンションを売却へ

新しいマンションの候補はすぐに見つかりました。同じ学区で3LDK、築10年のマンションです。しかし新しいマンションを買うには新しく住宅ローンを組まなくてはなりません。住宅ローンさえなんとかなれば、すぐにでも引っ越ししたいのですが、そうもいきません。私たちの希望としては、住んでいるマンションを売り、そのお金でローンの残債を整理し、残りを新しいマンションの購入資金に充てたいと考えていました。とりあえずは、住んでいるマンションを売らないとどうにもなりませんでした。

参考:「買い替え」の際のマンション売却は計画的に行う必要がある

初めてのマンション売却を開始

私はマンションを売却するというのは初めての経験だったので、何から手をつければよいか分からなかったのですが、とりあえず不動産会社にマンションの査定をしてもらうことにしました。査定をしてもらえば、マンションを売却してローンを精算し、次のマンションの購入資金がつくれるかどうかも分かります。といっても、近くに不動産会社は無いし、知っている不動産会社もありません。インターネットで一括査定というのを見つけ、同時に5社ほどの簡易な査定額を知ることが出来ました。査定の内容は満足いくもので、これならローンの精算も、新しいマンションの購入資金も用意できそうな額でした。5社の査定額にはそれほど金額の違いが無かったので、その中で一番高い金額での査定だった大手の不動産会社に売却を依頼することにしました。

参考:マンションの売却(買取)を依頼した場合の流れを理解しよう

居住中のまま売却活動開始

マンションは私たち家族が居住したまま、売りに出しました。マンションを売りに出して、しばらくすると部屋を見たいという人が現れました。生活しているマンションを見ず知らずの他人に見せるのは少し抵抗がありましたが、マンションを売るためには避けて通れません。できる限り部屋を片付け、水回りを中心にしっかりと掃除をして、内見したいという人を迎えました。やってきたのは30代の夫婦でした。小さな子供が一人いて、家族3人で住むマンションを探しているとのことでした。条件的にはぴったりのマンションだと思ったのですが、まだ、あまり物件を見ていないので、もうちょっと物件を見るということで購入には至りませんでした。

内見はあるものの部屋が売れない

その後も、何組か部屋を見たいと、内見がありましたが、マンション購入には至りません。価格が高いのだろうかと思ってみたり、部屋がきれいに見えないのかもしれないと思ってみたりしました。出来ることはやってみようと、引っ越し荷物を作るほどではないけれど、思い切って部屋にある物を処分したり、整理したりしてみました。子供用の2段ベッドも処分し、部屋はかなり片づき、すっきりしました。これで見た目の印象も変わるはずです。これなら売れるだろうかと妻と話しあったりしました。しかし、売れない理由は他にありました。

同じマンションに他にも売り物件があるのを見つける

その後も、内見者はあるものの、マンションは売れません。どうしてだろうと思っていたら、内見を案内していたよその不動産会社の人の言葉が、耳に入りました。「次の部屋も見てみましょう。」初めは、よそのマンションのことだと思っていたのですが、なんと同じマンションの別の部屋を見に行くということだったのです。それまで、全く気がつかなかったのですが、同じマンションに、他にも売りに出ている部屋が有ったのです。売却を頼んでいる不動産会社にたずねてみると、たしかに同じマンションの別の部屋も売りに出ているとのこと。しかも、そちらの方が価格が安いとのことでした。1500戸もあるような大規模なマンションで、築年数が古くなってくるとそれほど珍しい事ではないとのことでした。

 

私たち家族が感じていた、手狭になってきたという事情と同じ理由かどうかは分かりませんが、マンションも築20年になってくると売りに出す人が増えてくるようなのです。売りに出ているのは同じマンションの別の部屋ですから、間取りも似ているはずです。同じマンションなのですから同じ立地です。同じ立地で、同じ間取りの物件があれば、価格が安い物件が売れるのが自然なことだと思いました。私たちのマンションの売り出し価格を、売りに出ている別の部屋の価格まで値下げすることにしました。

さらに別の部屋も売りに出てきた

不動産会社に、売りに出ている別の部屋の詳細を聞きました。階数は違うものの、うちとおなじ2LDKの間取り、そちらは既に空室になっており、リフォーム済みとのことでした。うちの部屋はリフォームしていない分不利な条件ですが、きれいに掃除しているし、価格も下げたのですぐに売れなくても、売りに出ている別の部屋が売れた後には売れるだろうと思っていました。価格を下げたことで、内見希望者も増え、マンション売却は上手くいきそうでした。

 

しばらくして、売りに出ていた別の部屋が売れたと不動産会社からききました。今度はうちの部屋が売れる番だと思ったのですが、なかなか売れません。もしかして、同じマンションで他にも売りに出ている部屋が有るのではないかと思いました。不動産会社に確認してみると、新たに別の部屋が売りに出ているとのこと。階数は違うもののやはり2LDKの部屋でした。

 

最小限の値下げでなんとか売却出来た

価格も新しく売りに出た部屋の方が安いとのこと。これには悩みました。これ以上の値下げは避けたいからです。これ以上値下げをすると、マンションを売却したお金でローンの残債を精算し、残りを新しいマンションの購入にあてるという計画が危うくなってしまいます。値下げは最小限にとどめて、新しく売りに出た部屋が先に売れるのをやり過ごすことにしました。しばらくして、新しく売りに出た部屋が売れ、私たちの部屋もやっと売れました。

 

参考:売却が難しいマンションとはどんなマンションなのか?

マンション売却を通じて感じたこと

今回は、マンション売却に少々手間取ったわけですが、まさか同じマンションの別の部屋が売りに出ているとは夢にも思いませんでした。1500戸もある大規模なマンションだからこその出来事でしょうが、不動産会社の話では一般的にも築20年を過ぎたマンションは売りに出ることが多いそうです。20年も経つと、皆それぞれ家族構成が変わったり、生活が変わったりして売りに出すことが多いのでしょう。

 

不動産会社の人も、同じマンションの別の部屋が売りに出ているということを、もうちょっと早く教えてくれてもよかったんじゃないかと思います。今回は、同じマンションの別の部屋が売りに出ているということをもっと早く知っていれば、私たちのマンションももっとスムーズに売却できたように思います。

 

注:こちらの売却体験談はスマート買取の体験談ではなく、マンション売買のご経験者にお伺いした内容です。

 

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