投資用マンションを買取で売ることになった経緯【売却体験インタビュー】

 

資産運用としてマンションを所有

ー「今回、川本さんはマンションを売却されたということですが、まず売却されたマンションについて教えて頂けますか?」
はい、マンションは資産運用のために所有していたもので、賃貸にしていました。賃貸用マンションというと1LDKが多いのですが、私が所有していたのは2LDKでした。1LDKだと、学生の入居者が多く、ゴミ出しのマナーが悪かったり、夜遅くまで騒いだりと、近隣の方から苦情が出ることが多いので、ファミリー向けの2LDKのマンションを所有していました。

 

ー「投資用マンションだけれども、2LDKだったんですね。」
はい、以前1LDKを投資用に購入して賃貸にしていたときは、近所から色々苦情があって、対応が大変だったんですよ。でも、2LDKにしたら近所からの苦情っていうのは全くなくなりました。2LDKにして正解だったなと思いました。

 

ー「マンションの立地はどうだったんですか?」
駅からちょっと遠い所にありました。歩くと駅まで30分ぐらいでしたが、マンションの目の前にバス停が有りました。マンションの周りは、綠が残っていて、夏は近くでセミが鳴いて、秋には秋の虫が鳴き、都内とは思えないような環境の場所でした。都心からは離れていましたが、小さいお子さんを育てるにはいい環境だったんじゃ無いかと思います。

 

ー「自然が残っている地域だったんですね。買い物とかはどうでした?」
買い物は、車が無いとちょっと不便だったと思います。一番近くのスーパーでも、車で行く距離で、自転車じゃあちょっと遠いと思います。ただ、小さな商店だったら近所にあったみたいです。どんなものを売っていたかまではよく知らないんですが。

 

ー「買い物はちょっと不便だったようですね。投資用マンションとしてはどうなんでしょう?」
そうですね、普通は駅に近い築浅1LDKというのが投資用マンションの基本だと思いますが、この物件は2LDKということで、駅から多少遠くても、車があればいいかなという感じで所有していました。旦那さんの通勤時には、奥さんが車で駅まで送るとか。実際、そのマンションの近所だと、奥さんが車で旦那さんを駅まで送り迎えするという家庭が多いと聞きましたし。

 

ー「投資用物件としてはちょっとイレギュラーな物件だったという感じでしょうか?」
そうですね、投資用物件としてはイレギュラーな物件でしたね。私も、この物件を投資用として購入するときちょっと悩んだんですけど、不動産会社の担当者が大丈夫だと言うんで購入したんです。最終的には、物件が安くて、利回りがよかったんで購入を決めたんです。

 

賃借人の退去を機にマンションを売ることを決意

ー「なるほど。そういうことなんですね。で、今回売却することになったのはどうしてですか?」
はい、入居者がちょっと途切れまして。物件を購入してしばらくは賃貸として順調だったんですが、1年ほど前に最後の入居者が出てから、次の入居者が決まらなくて。マンションも古くなってきているんで、これを機会に売却しようかと思ったんです。

 

ー「入居者が途切れたのを機に、売却しようということだったんですね。」
はい、マンションも古くなってきていたんで、次の入居者を入れようと思うとちょっと手を入れないといけない感じだったし、ちょうどいいタイミングだと思ったんです。

 

査定を依頼するが結果は芳しくなかった

 

ー「マンションを売却するのに、具体的にはどうされましたか?」
とりあえず、マンションを購入したときの不動産会社に連絡してみました。そうしたら、当時の担当者はもういなくて、とりあえず査定からという話になりました。

 

ー「査定はどうでした?」
それが、査定どころか、売れないって言うんです。このマンションがある場所は需要が無いから売れない、かわりに買い取りますって。しかもその買取額がとにかく安いんです。唖然としましたね。売れないって言われるし、買取額は安いしで。

 

ー「それは大変ですね、それでどうされたんですか?」
売れないと言われて、買取額も安いんで、他の不動産会社に査定をしてもらうことにしました。3社ほどに査定を頼んだんですが、どこも答えは同じでした。需要が無いから売れない、買い取りなら対応するって。これには困り果てましたね。このマンションを売却して、次の投資物件の購入資金に充てようと考えていましたから。

 

ー「どこの不動産会社も同じ答えだったんですね。で、買い取りにされたんですか?」
いえ、買取価格が一番高かった不動産会社に相談して、かなり無理を言って仲介してもらって売りに出すことにしたんです。価格は、買取額の3割増しにしました。

なかなか売れずに買取での売却を決意

ー「なんとか、売りに出すことが出来たんですね。」
はい、なんとか。。。売りに出すことは出来たんですが、やはり売れませんでした。

 

ー「そうですか。やはり不動産会社が言うように需要が無かったんでしょうか?」
うーん、どうでしょうねぇ。売れなかったということは、そういうことなんでしょうか。それで、売り出して2ヶ月経っても売れなかったんで、値下げをしました。

 

値下げをしても売れないので買取での売却を決断

 

ー「値下げをしたら、売れました?」
いえ、売れませんでした。反響もほとんど無いようで、せっかく空き家なのに、内見したいという人もいないようで、売れる気配もありませんでした。3ヶ月経っても売れないので、もう一度値下げしました。

 

ー「2回目の値下げですね。今度は売れましたか?」
いえ、売れませんでしたね。不動産会社に需要が無いと言われたのは本当だったみたいで、売れる気配が全くありませんでした。考えてみれば、駅から30分、都心からも離れたマンションですから、需要が無いと言われれば、そうなのかもしれないと思いました。スーパーに行くにも車が無いと行けないマンションじゃあ、入居者が途切れるのも仕方ないかと。入居者が途切れるってこと自体が需要が無いってことなのかもしれないと思いましたね。でもそれまでは、入居者が有ったんだから、全く需要が無いわけでもないだろうとも思いましたけどね。若い人たちのライフスタイルが変わっちゃったんですかね?最近の若者は車に興味が無いとかってテレビで言ってたのを思い出して、車が無いと生活できないようなマンションだから、そういうのも関係してるのかなとか考えましたね。

 

ー「2回の値下げをしても売れなかったということですが、その後どうされたんですか?」
はい、2回値下げして、もう一回値下げしたら不動産会社の買取額とほぼ変わらなくなるので、不動産会社に買い取ってもらう事にしました。当初思っていた金額よりも、かなり低い金額になってしまったんですが仕方有りませんでした。どうやっても売れそうになかったんで。需要が無いってことが、本当にあるんだと痛感しましたね。

 

需要が無いという現実を受け入れることも時には必要

 

ー「川本さんは、今回マンションを売却されたわけですが、こうしておけばもっとよかったとかありますか?」
はい、不動産業者の需要が無いと言う言葉を素直に受け入れていれば、売却はもっとスムーズだったと思います。マンションを売却して、次の投資物件の購入費用に充てようと考えていて、買い取り価格があまりに安かったので、無理を言って仲介してもらって、売りに出したんですが、需要が無いマンションを売りに出しても売れるわけがないですよね。不動産会社が買い取ってくれるっていうだけマシだったかなとも思います。もし不動産会社が買い取ってくれなかったら、あのまま売れるのをいつまで待たなくてはならなかったかと思うとぞっとします。需要が無いなんてことがあるんですね。不動産会社が言うように、最初から買い取りにしておけば良かったなと思います。

 

ー「川本さん、今日は貴重なお話しありがとう御座いました。」
いえ、こちらこそありがとう御座いました。

 

注:こちらの売却体験談はスマート買取の体験談ではなく、マンション売買のご経験者にお伺いした内容です。

 

 

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